What is the "Svit"?

History of the “Svit” brand.

1949年、Svitブランドの歴史は始まりました。

チェコスロバキア共和国、ズリーンで1894年に始まったBata Shoe Companyは、 2度の世界大戦や、ドイツ軍の占領、自国の政治的動乱などを乗り越えた末に、1948年に国有化（没収）され、翌年には5つの企業に分割されました。

この、分割された5つの企業のうちの１つがSvit社です。

その後、チェコ共和国とスロバキア共和国は独立して2つの国に分かれ、それに伴いSvit社もそれぞれの国に分かれました。

チェコ共和国のズリーンにあるSvit社は、シューズブランド会社から靴製造機器の製造販売会社へと業務の転換を図り、経営を続けています。

スロバキア共和国のパルチザンスケ（当時のバジョバニ市）のSvitは2000年に消滅してしまいました。

最後まで、シューズブランドとしての品位を保ち、シューズを作り続けました。

スロバキア共和国のパルチザンスケは、Bata社の工場地帯や町並みが残っています。

その工場地帯には、靴製造を行う企業が数社あり、その中の1社がSvit社の復刻を願い、情熱を傾けて復刻のための活動を続けていました。

彼らと私は、時代に翻弄されたSvit社と、悲しい時代を過ごさざるを得なかった靴産業にかかわった人たちへの想いや、多くの人々の様々な理念を共有し復刻への努力を継続してきました。

旧チェコスロバキア共和国では、靴産業が国力そのものとなっていたので、現在でも靴産業にかかわる方たちはその仕事に誇りと情熱を持ち、このブランドへの美しい思い出と懐かしさを今も心に抱き続けています。

私たちはようやく、2023年に消滅してしまったスロバキア共和国・パルチザンスケのSvitブランドを復刻しました。

Svitブランドは再び、パルチザンスケから世界に羽ばたきます。

私たちはSvitブランドが人々の良い夢だったあの頃のままに、クリエーションを続けます。

Svitブランドの古い歴史。多くの人々が関わったストーリー。

そして、技術と経験をもつ靴職人が作り出す、存在感を放つ商品。

失ってはいけない大切なものと、変えていくべきもの。

その２つを守りながら、スロバキア共和国・パルチザンスケのSvitブランドを受け継ぎ、未来へと繋ぎます。